INKJET × DESIGN = TAKE!!
みなさん、こんにちは。テイクのデザイン担当 インクマン ベビィです。
季節ごとに張り替えをしているテイク本社の正面ウィンドウ。
2024年春デザインをご紹介します。
去年は廃材活用も兼ねて桜型のシートをたくさん重ねるデザインが好評だったから、
今年は何をしようかな…とデザイン担当で考えて、考えて…。
花と蝶々をモチーフにしながら、
「ハーフトーン」のオリジナルデザインに挑戦しました。

まずはプチ解説!「ハーフトーンってなんなん?」
「ハーフトーン」は言葉の意味からすると「半分のトーン(調子)」のこと。
ちょっとだけ印刷の基本の話からしますネ。
CMYKの4色印刷(カラー印刷)って、
CMYKのそれぞれの色を刷る版を作って
それを重ねることで「色」を再現しています。

だから、印刷したリーフレットなどはルーペでよく見ると、
色のある部分は「網点(あみてん)」と呼ばれる「点」の集合です。
つまり!100パーセントの色は隙間なく点で埋め尽くされていて、
淡い色合いを表現したいときには、それら点の集合体の分量で調整していて、
それを総称して「ハーフトーン」って呼んでます。
そんな「ハーフトーン」ですが、
最近ではレトロなデザインをするときに
このテクニックはニュアンスが出ていいよね…なんて思って、
ボクらもホテルのコンセプトルームのデザインをするときなどで使ったりしてました。
でも、ただ作ってもおもしろくないから、こんな感じに。。。

わかりますか? 近くで見るとただの点々ではなくて、
チョウチョのシルエットになっていること。
実はここ、グラフィックデザインだけ見ても気づかないところなんですが、
結構手間暇かけたこだわりポイントです。
つくるときに一つひとつ手作業で並べて濃淡の調整をしてったんだよね。
こんな実験的なこと、自社制作のデザインだからこそ可能な贅沢なつくりです。
さらにこの窓、室内の採光を兼ねているため、
昼間は日光を遮るわけにもいかなかったから、
透明感が出るような工夫も考えました。
白基調のグラフィックは空間を明るくする点でもとても効果的でした。

逆に夜はその透明感ゆえ、
こんな感じに見えたのも面白い効果となりました。

こんなふうに、ひとつのウィンドウデザインにも
実はこだわりとかストーリーがあるし、
次のデザインで試してみたいことのシミュレーションの場にもなっています。
こうして蓄積していくボクらの実体験は大事なデータとして社内でも共有しています。
…なにより、試してみたいことを実現してくれる
他のリアルインクマンたちの協力あってこそですが、
これがボクらの力になると信じて続けさせてもらってます!
そして次の現場の機会をいただいたときに、
時間や予算の限りにはお応えしつつ、
他所にはないオリジナルなデザインを追求しています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
バブゥ〜♪
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